アルネの事件簿 Who is the werewolf?

Case.2

ホテルピトス盗難事件

ホテルピトスで起こった、吸血鬼の心臓盗難事件――怪盗赤ずきんはいったい誰に変身していたのか?
Case2の公開と同時に始まった「人狼当て」。その真相を今ここに発表!

本当に知りたいですか?

集まった推理を読む?

ここから先はネタバレです

ふふふ。
僕はただの
オオカミ少年
だよ

それにしても
厳重な警備の中、
怪盗赤ずきんは
どうやって侵入
したんでしょうかー

コソコソだなんて
言葉は出て
こないよな

たしかに私は
リンさんと行動を
共にしましたが、
あくまでも
偶然出会った
わけですし……

可哀想な
ナハツェーラー

つまりここにいた
メイドは本人である
可能性
高いということだ

じゃあ、
アルネ……
そろそろ始めよう

人狼だーれだ?

怪盗赤ずきんが変身していたのは……
アルネ

人狼当て 
模範解答

手がかり1
推理の前提

まず、推理の前提として、ここでは「動機」など推測の域をでない検証は避け、「事件発生までに目撃された容疑者が、本人だったのか」ということに焦点をあてて、消去法で消していき、残った一人を犯人だと特定する手法をとることにする。

手がかり2
犯行現場にたどり
着けないものは?

まず前提として、『怪盗赤ずきんは、容疑者の中の誰かに変身してオークション会場へと侵入した』。そして、『監視カメラの映像には、同一人物が、同時に二か所に映っていることはなかった』。この二点から、事件発生前に目撃された人物は、怪盗赤ずきんが変身している、または本人のどちらかであると考えられる。

ではまず、リンについてだが、これはアルネがリンのドレスにこっそりと血をつけて常に行動を把握していて、そして監視カメラの映像とも矛盾していないことをアルネが証明している。

手がかり3
行動を追えるものは?

次に、アルネの行動に関してだが、オークションの二部後半が開始する直前に、エレベーターから降りてきて、エントランスをとおり、オークション会場へと繋がる通路に向かったという目撃証言がある。
その後、パンドラとベルントに出会いオークションの警備員たちと共にオークション会場へと入った。
そのことはパンドラの証言、そして捜査中にも、オークション会場前の通路にて、アルネを目撃したと証言する警備員がいることから、矛盾はないと考えられる。

以上の理由からアルネが本人であり、容疑者から外される。

手がかり4
犯行が不可能な者は?

さて、次にニクラスだが、怪盗赤ずきんが心臓を盗み出したとき、ニクラスは現場にいた。そして、その後水槽からあふれた水で溺れていたことが目撃されている。
仮にあの時オークション会場にいた怪盗赤ずきんがニクラスに変身していた場合、本物のニクラスは怪盗赤ずきんが心臓を盗んだ後に会場で溺れたことになる。
そもそも、ニクラスが会場に入った時には、入り口で人狼探知機が作動していた。

以上の検証から、ニクラスは容疑者から外される。

手がかり5
人狼の苦手なものとは?

ここで視点を変えて、人狼である怪盗赤ずきんが苦手とするものの情報を見ていこう。

まずは、玉ねぎ。
これはオークションが行われている最中に「エリーゼがおいしそうに食べていた」という証言をレストランのマスターがしている。

次に、煙。
作中に登場した煙が出るものと言えば、タバコだ。オークションの最中に「警備をサボったベルントが、カジノで喫煙していた」という証言を同僚がしている。

次に、百合の匂い。
オークション中は中庭で警備をしていたエイミだが、同じ場所で警備をしていた人物が、常に百合の香水の匂いがしていたと証言している。

最後に、銀。
ホテルピトスには地下に隠し部屋があるのだが、その部屋のカギ、そして金庫のカギが銀で出来ている。パンドラはそのうち金庫のカギを無くしたと騒いでいたのだが、その手には残ったもう一つの銀でできた鍵が握られていたことはベルントは、ベルントが目撃している。

手がかり6
残された最後の可能性

上記の検証の結果、アルネ、リン、ニクラス、エリーゼ、エイミー、ベルント、パンドラと、容疑者全員が犯行不可能となってしまった。
……だが、ここまでの推理は、あえて一つの情報を無視した推理となっている。なぜならその情報が加わるだけで、あっけなく怪盗赤ずきんが誰に変身していたのかがわかってしまうからだ。

さて、ベルントがこんなことを言っていた。

「ローテーションを組んで配置は変えてますよ。オークション後も一度配置場所が変わってますね。地下から始まって、最後は外みたいな感じです。同じ場所でボーっとするってしんどいですから」

――オークション後に警備場所は変わっている。
この発言によって、一つの矛盾が生まれたことにお気づきだろうか。

「あ、さきほどの警備中に見かけただけなのに。なれなれしかったですね……すみません……」

これはオークション会場前の通路で警備をしていた人物が、『とある人物』に向けて発したセリフであるが、『先ほどの警備中』とはいつのことか問われると

「オークション二部の後半が始まる直前ですね」

と答えている。
つまり、彼が『とある人物』を見かけた場所は、今の警備場所ではなく、その前――外である。
そしてその『とある人物』は――アルネだ。
このことに気づくと、アルネが「オークション二部の後半が始まる直前に、エレベーターを降りて、地下へと向かった」という証言と「外で見かけた」という証言の矛盾が起こる。つまり、『アルネは二か所に同時に存在した』ということになり、怪盗赤ずきんが変身していた。

詳しい推理の内容は
解決編をプレイ!

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今回も1000通近くの応募をいただきました。
その中で、見事に赤ずきんが変装していたのが
アルネだと「推理まで含めて」当てたお便りは8通という結果でした。
前回、推理の道筋をきちんと書くように厳しく伝えたため、
解答が大幅に少なくなることを覚悟していましたが(!)、
本当によく考え抜かれた解答が沢山送られてきたことに、
一同とても嬉しく思っています。

8人の正解者には、作者・春紫より素敵なイラストのステッカーをお送りします。

また推理の過程は正確ではなかったものの、
人狼をアルネと当てた312名には後日、
イラストの画像のみを送付いたします。
楽しみにお待ち下さい。
また、Twitterで告知したように、
面白回答にはむらさき先生の「特製イラスト」が届きます。
楽しみにお待ち下さい