INTRODUCTION
悪魔との契約で全てを失った少女ノエル・チェルクェッティ。
大悪魔カロンと契約し、行動をともにする彼女には
必ず復讐を成し遂げねばならない男がいた。
それは――”市民の誇り”と称されるラプラス市長バロウズ。
マフィアがはびこっていたラプラス市に平和をもたらし、
市民から愛されてやまないこの完璧無比な男に、
なぜ少女は激しく怒り、復讐を誓うのか?
身体の自由を失い、よろめきながらも復讐の歩みを止めないノエルと
それを冷酷に、しかし時に体を張ってサポートしつづける大悪魔カロン。
ともに復讐に燃える二人のコンビはバロウズを追い詰めていく。
これは悪魔と少女、そして仲間たちの復讐譚――
STORY
- バロウズ編
- ジリアン編
- OCT編
- 最終決戦編
01

プロのピアニストを両親に持つ少女、ノエルは確信していた。
「今年のピアノコンクールで優勝するのは自分だ」と。
しかし、その確信は絶望へと変わる。
優勝を手にしたのは親友のジリアンだったのだ。
あまりの衝撃に自暴自棄となり会場を飛び出したノエル。
その背中を市長のバロウズは怪しげな瞳で見つめていた……。
悔しさに押しつぶされそうになりながら、夕陽を見ていたノエルのもとにバロウズが現れる。
そして彼は少女にコンクール優勝の証を与えるため、”取引”を持ちかける。
ノエルはその言葉を信じ、約束の場所へ向かうが、そこには「悪魔」が潜んでいた……。
02

自分の全てを失い、市長バロウズへの復讐を誓ったノエルは、
汚職の証拠を手に入れるため、海運会社アクエリアスへの潜入を試みようとする。
だが、市長秘書シビラはノエルたちの行動を先読みし、ビルの中で待ち構えていた。
罠にはめられ、地下の”海底牢獄”へと突き落とされていく二人。
迷宮のような地下の通路を上へと登っていく二人に迫り来る、数々の困難。
復讐に燃える少女ノエルと大悪魔カロンは無事に脱出できるのか。
だが、脱出の過程でノエルの様子は徐々におかしくなっていく……。
03

命からがら、ノエルとカロンが泳ぎ着いた隠れ家――それは、カロンのよく知る場所だった。
息を潜めた二人がテレビをつけると、バロウズがノエルをテロリストとして糾弾する会見映像が……。
一方、その隠れ家には、カロンと何者かが生活した、様々な生活の痕跡が残されていた。
ノエルはカロンに次々に証拠を突きつけて、カロンが契約を交わしたという
“その男”との過去を聞き出していく。
だが、その隠れ家には、カロンも知らない罠がなぜか仕掛けられていて……。
二人は何者かが仕掛けたトラップをかいくぐり、再び復讐に立ち上がることができるか?
3.5

市長バロウズへの復讐を誓って以降、
さまざまな出来事が起こり、身も心も限界に近づいていたノエル。
そんな彼女を見かねたカロンが提案したこと――それは「7日間の休暇」だった!
指名手配されているノエルとカロンは、身元がバレないように変装し、スラム街を歩きまわることになる。
街中にいる人たちに話しかけたり、温かいご飯をテイクアウトしたりと、有意義な時間を過ごしていくふたりだったが、ノエルが身を隠している部屋の“主人”について気になりだしてから、ふたりの休日がどんどん思わぬ方向に進みだして……。
束の間のひとときではあるものの、ノエルは思い切り羽を伸ばすことができるのか?
それとも……?
04

復讐まであと一歩の状況から逃走を決意したノエルとカロン。
二人は厳戒態勢のラプラス市で、息をひそめて過ごしていたーー。
そんな中、突如として現れた”正義の魔人”オスカー・D。
警察官である彼は、ノエルたちになにやら個人的な恨みがあるようで……。
しかも、彼は二人の前で謎の能力を発動させてきた!
警察サイドの動向にくわえ、ノエルを救うべく動き出したジリアンなど
様々な人物の思惑が混じりあい、少女と悪魔の復讐譚は新たなステージへ!
05

オスカー・Dとの決死の戦闘の末、
ノエルはカロンを連れ去られ、ひとり取り残されてしまう。
そんな絶望的な状況の中、ノエルが希望を見いだしたのはあの男――。
その男の名は、フーゴ・ドレッセル。
かつてボマーとして、ノエルの前に立ちはだかった爆熱の魔人。
ノエルは単身、ボマーを頼りに謎の施設へ危険な侵入を試みる……。
果たしてノエルはジリアンからカロンを奪い返し、救出できるのか?
06

かつての強敵・ボマーの協力のもと、カロンを救い出したノエル。
それは、二人だけで戦ってきたカロンとノエルが、遂に「仲間」を得た瞬間でもあった。
そんなノエルたちの次なる目標は、バロウズの資金源となっているカジノ ”ミスティ” 。
正装に身をつつみ、豪華なカジノへと足を踏み入れた一行。
警備を突破したカロンが、カジノ内部に潜入して出した指示は、
――イカサマを駆使して、このカジノを陥落させよ!
陰謀うずまくカジノを舞台に、バロウズの足もとを切り崩す作戦が始まる……!
07

カジノ”ミスティ”の炎上によって、重要な資金源を失ったバロウズ。
彼の手中にあった警察組織も、重要な戦力を失い弱体化した。
バロウズが動きにくくなった今こそが「最大の攻め時」……。
そう読んだノエルたち一行は、ラプラス市の記念式典を決戦の日と定める。
――記念式典。
それはノエルとジリアンにとって、運命を狂わせた因縁そのもの。
二人の少女は、追憶の中でそれぞれの意志を固めていくのだった。
復讐を果たすには、式典の厳重な警備を突破しなければならない。
かつて夢見たピアノホールを舞台に、「復讐」の総力戦が始まる!
08

バロウズとの死闘を経て、二ヶ月――ラプラス市に冬が訪れた。
ラプラス市には、国家による決定で
対テロ部隊OCT(Order to Control Terrorism)が送り込まれていた。
軍服姿の部隊が街なかを練り歩き、市内は異様な緊張感に包まれている。
一方、人里離れた市外の山奥で身体を癒やしていた
ノエルとカロンの前に、若きOCT部隊長リベリオが登場。
その横に引き連れているのは、大悪魔スピカ。
しかも他の部隊に黙って、彼は単独行動を取っているようで……。
ラプラス市の「秘密」に迫る新シリーズがスタート!
09

ノエルと離れてから、ニヶ月――潜伏を続けていたフーゴに届いた知らせ。
それは、「ノエル検問所突破」と「製鉄所の仲間たちの消息不明」の報だった!
聞くやいなや、フーゴは居ても立っても居られず、
吸入薬もないまま弱り続ける身体を顧みず、外に飛び出していったが
彼の前には、組織と巨大な暴力を背負ったOCTの「軍事力」が立ちふさがる。
絶体絶命のフーゴに、ベテラン軍人ドラットンは語りかける。
「リーダーがバカな組織はダメだ。「力」とは何かを教えてやる」
エリート集団OCTの精鋭と爆弾魔――その激突の結果を見届けよ。
10

メロイ地下街での戦闘から数日。ノエルたちは、かつて戦いを繰り広げた海運会社の地下に潜伏。
「ラプラスの深淵」を探り、次の戦いの計画を練っていた。そこに突如、パソコンへ謎の通話が鳴り響く。
聞こえてきたのは――かつてラプラスを立ち去った元ミスティ支配人、コフィンからの声だった!
驚くノエルたちにコフィンが持ちかけたのは、「あたしの人生を賭けた、一世一代のビッグゲーム」。
多くの人間を招待したその戦いで勝ち抜けば、ラプラスの秘密を教えるという彼女の言葉に、
ノエルは挑戦を受けて立つ。
……だが、招待された豪華クルーズ船でノエルたちが目にしたのは、
あまりにも残虐で狂気じみた死のゲームだった。
果たしてノエルたちは無事ゲームに勝利し、ラプラスの秘密を得られるのか?
11

コフィンとの死闘を経て、ノエルがジーノと交わした約束――
それは互いのバロウズの情報を「交換する」こと。
さっそくノエル一行がジーノに呼び出されたのは、ラプラス市を離れた山奥。
遠い中世の時代、「トリエラの悲劇」と呼ばれる悪夢の惨劇の舞台になった地だった。
一方、OCTはドラットンの失踪で女性隊長ルーチェが掌握。瓦礫から救出され、その異例の事態に驚くリベリオは、息つく間もなくトリエラへの出動を命じられた。
……そして二つの運命が交錯するトリエラの地で、リベリオは真実を知ってしまう。
一つは、自分がスピカと契約を結ぶに至った「出来事」のその後について。そしてもう一つは、スピカについて。
苦悩するリベリオは、果たしてどんな選択を”決意”するのか?
12

ノエルは、ついに力尽き、倒れ落ちた――。
カロンの告白した、あまりに強大なノエルの「代償」を前に唖然とする、フーゴたち。
そんな最中、バロウズは突如ラプラス市内で記者会見を開き、「出直し選挙」を宣言。
あまりに謎めいた行動は、彼らを疑心暗鬼に陥れていく。
だが、一同の次なるミッションは、
OCTの駐屯地・サンタンジェロ公立大学への侵入――。
バロウズの野望に深く関わる「始まりの悪魔」の情報を得るべく、敵の中枢へ潜入を試みるのだった。
それぞれの思惑が渦巻くなか、
カロンたちは「始まりの悪魔」の正体を暴くことができるか?
FINAL 前編

ラプラス市長選挙の投票日が近づくなか、ついに最終決戦の準備が整った――。
己の野望を果たすべく「始まりの悪魔」を作り出そうとしている
バロウズの計画を阻止するためには、
ラプラス市民のバロウズへの認識を覆すことが必要不可欠!
そのため、ノエルたちは多くの市民の前でバロウズと戦い、
彼の権威を失墜させるという選択を取り、二手に別れて行動を開始したのだが、
その最中にルーチェが立ち塞がって……。
今作では、初めて「分岐ルート」システムを搭載。
多くの者を巻き込みながら着実に進んできた長きにわたる“ノエルの復讐劇”が、
いよいよ終焉へと近づいていく――。
FINAL 後編

ノエルとカロンは、ついにバロウズを追い詰めた。
自らを「始まりの悪魔」へと変貌させたバロウズの猛攻をなんとか凌ぎ、
ノエルたちは最後の反撃のこぶしを振り上げる。
一方のフーゴも陽動のためかつてのホームに別れを告げるように廃製鉄所に火を放つが、
その目の前に立ちはだかったのは、宿敵ドラットン。
両者の誇りと意地をかけた戦いの末、フーゴが出した答えとは……!?
今作でも、シナリオ分岐システムでキャラクターの今後が変化。
長いようで短かった復讐譚の終わりに見える景色は、少女になにを見せるのか。
少女と悪魔、ふたりの迎える結末は――。
ラプラスの未来は、いま、一人の少女に託された。