第1回ゲームマガジン新人大賞

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第1回ゲームマガジン新人大賞

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ゲームマガジン編集部は、
新世代のゲームの作り手を募集します!

ゲームの世界に、「個人」の制作が
脚光を浴びる時代
が戻ってきました。
ラノベでも漫画でも満たされない、
あなただけの想い、 あなただけの世界を、
ゲームで”カタチ”にしたい人
へ。

ぜひここに、
あなたの作品をぶつけてください。

学生限定 超新人部門

総評

 今回の応募作品は、募集時に記した項目に加えて、大きく次のような判断が働いて、審査が進んでいきました。

 まず第一に、「表現したいもの」の具体性です。
 例えば、選評にも書いたように佳作の『イノと無垢な恋』であれば、「感情とはなにか」に、具体的な手法で迫ろうとしている点を高く評価しています。他の応募作にも、例えば「こんな時代に、相手の心を思いやることの大事さを訴えたい」などの主張を書いてきたものはありました。しかし、表現者として「人の感情がどう生まれ、どうあるのか」を見極めようとしていたのが、この企画書に描かれた設定・ストーリーの凄いところです。こういう水準から表現に向き合えるかは、 伸びしろを大事にするこの賞で重視した点です。

 第二に、企画書の執筆者に「自分の世界」があることです。
 ゲームマガジンで連載するような1人~2人程度で制作する人気作品は、今やインディーゲームと呼ばれる世界ですらも、かなり少なくなり始めています(実際には、海外の「インディーゲーム」では、日本のゲーム会社の一チームより大きな人員を抱えている企業の製作である事例が沢山あります)。

 そういう中で、個人もしくは少人数が戦っていく強みとして、やはり『殺戮の天使』や『UNDERTAIL』などの名作のように、大人数の制作では丸められてしまうような「ゾクゾクする」独自の世界観は必要です。今回の佳作~大賞まで、その魅力の種はしっかりとあるように思っております。
 その一方で今回の審査では、普段の賞では大きく考慮する「ゲームという表現への理解度」は、ほぼ見ませんでした。テクニカルな部分は、上に挙げたようなことが踏まえられていれば、表現者として形にしていく苦闘の中で必ず身につくことだと思うからです。

 最後に。
 今回の賞では皆さんから寄せられた多くの企画書を読みながら、「ここにある全ての作品が、実際にゲームとして発表されたらいいのに」と、心の底から思いました。ゲームマガジンは選びぬいた作品を掲載する「閉じた場所」ですが、パソコンとインターネットは何かをしたい人を受け入れて、等しく可能性を授けてくれる「開けた場所」です。本当は少し頑張れば、表現を表に出せる場所は、皆さまの前に存在しています。ぜひあなたの企画書が、「作品」となって外に出るのをお待ちしております。

 ちなみに、ゲームマガジンは「持ち込み」も大歓迎しています。ぜひ完成したら私たちにも送ってください。皆さまが形にしたゲーム、ぜひプレイしたいです!

(※各賞受賞者には、後ほど編集部よりご連絡を差し上げます)

結果発表

大賞

作品名:あかりや

ペンネーム:LANTERN(15歳)

 審査員がみな一致で好評価になった企画書でした。

 一つ面白かったのは、他の多くの企画書が沢山の文章を書いて、自分の表現したいものをどんどんぶつけていた中で、この企画書は本当に短いものだったことです。しかし、それでもなお表現したいもの、短い文章の奥に抱えている独自の世界観や情熱、そして優しく温かい人柄はよく伝わりました。
 作者は応募者の平均年齢よりも低い15歳ですが、子供らしい文章でありながらも誠実に相手に情報を伝えることを第一に置いており、そのマインドも好印象を受けました。

 審査の際には、「企画の段階で背伸びをしていない」ことが、議論になりました。しかし、他の企画書がギュウギュウに自分の世界観やゲームシステムを詰め込んできた中で、「シナリオのほとんどが、ゆるゆると旅をする場面になっています」と言い切って、自分の旅行経験を活かしたシンプルかつ魅力的なストーリーを出してきたことは、大変に高い評価となりました。

 実際、審査員には数々のゲーム史に残る名作ゲームの企画書を直に見てきた人間がおりますが、優れた家庭用ゲームの企画書は、どれも自分独自の体験に基づいて、短く明快なコンセプトへとたどり着いた上で、書かれたものでした。また、ロウソクを工夫しなければいけない点など、ゲームならではの表現を中核にしっかり置いている点も素晴らしく思いました。

 感性のみずみずしさ、過不足なく物事を伝える力の高さ、など様々な点で可能性を感じる企画書であり、第一回の大賞にふさわしいものだと思います。強いて言えば、この淡白さが表現の際にどう出るかだけが不安ではありますが、完成が楽しみです。

佳作

作品名:イノと無垢な恋

ペンネーム:どっちゃごろ(17歳)

 大賞の『あかりや』が、審査員がみな高評価をつけた企画書であるとすれば、この企画書は他の審査員が疑問符をつけた中で、『殺戮の天使』や『被虐のノエル』を担当してきたゲームマガジンの編集長が一人だけ強く推したものです。

 「妄想病」という奇妙な病、その病を生み出した「無垢な神」という謎の存在など、様々な不可思議な設定が、それこそ『あかりや』の何倍もの長文で書き連ねられており、その濃厚さでも対照的でした。「問題作」――といえるものかもしれません。

 ただし一見して「厨二病」と評されるような設定が詰め込まれているのですが、その設定はふわふわしたものではなく、ネーミングに至るまで自分なりの美的感覚に貫かれています。形にしていく中で地に足の着いた作品に仕上がる印象はあります。

 また本作は、多くの企画書が「そのゲームで何を表現したいのか?」の欄に「こんな世の中に、個性の大事さを訴えたい」などの言葉を記してきた中で、「『感情』をメインに表現していきたい」と言い放ち、「感情」という存在が作品の中でどう機能するかを語り、ただただ自分の世界をいかに表現していくかをひたすらに書き連ねていました。そういう部分にも作者の、まさに「個性的」な独自のキャラクターが現れているように思います。

佳作

作品名:mermarium

ペンネーム:水吟(代表者・16歳)/砂/木屋

 今回送られてきた企画書で、長文を書き連ねた企画書の中では最も完成度の高いものでした。代表者の年齢は16歳とのことでしたが、その年齢からはなかなか出てこない、しっかりした構成力のシナリオが、高い日本語力で書かれた企画書でした。

 内容も素晴らしく、少し名作フリーゲーム『Ib』を思わせる、夜の水族館を歩き回るというワクワクする設定、そこで魚たちに話しかけたときに返ってくるセリフ案の、なんとも言えないとぼけた魅力……すでに今から完成時に話題になる光景さえ見える作品でした。
 時間の経過とともに変わる限定空間の舞台設定と、登場人物が6人だけという美しさも目を引き、より深くこの物語とキャラクターを捉えられると、相当な傑作になる予感がします。作りたいゲームのイメージも具体的で明確でした。

 ただし、その完成度の高さゆえに、「本当にこの作品を完成させられるか」が気になる作品でもあります。

 実は本作は、受賞作の中では唯一の「チーム制作」です。「チーム制作」は個人制作とは異なる課題があり、一言でいえば「単に面白いものを情熱的に作るだけじゃなく、制作中に必ず発生する人間関係のトラブルも克服しなきゃいけない」というのが難点です。様々な社会人経験を積んだ大人たちでさえも、いつも悩み苦しんでいることで、ゲームマガジンが作家選びの際に少人数であることにこだわる理由でもあります。
 その点を踏まえて今後については、制作チームの事情もしっかりと聞いた上で進められればと思います。

佳作

作品名:れれびくん。

ペンネーム:わきさか(18歳)

 感情を持った家電製品たちが、かわいらしいドット絵で動き回るというストーリーの着想が、まずは面白く思いました。
 手書きの絵を写真で撮影してきた、独創的なキャラクタービジュアルの案、各キャラクターのネーミングセンスの面白さなども、ただただ本当に楽しく、まさにこういう作品を新人賞で求めていた……という内容です。「れれびくん救出には昭和の頃から語り継がれてきた『アナログテレビは叩けば直る』という伝承を取り入れました」という企画書内のフレーズには、審査中に爆笑が巻き起こりました。

 また、本作は他の受賞作に比較して、ゲームであることを強く重視した企画書です。探索型RPGとして盛り込もうとしている内容も、そして何よりもクリア後の2周目ルートに仕掛けられた楽しみも、どれも違和感なくストーリーとゲームを融合させています。この点も、とても好印象で見させていただきました。

 ただ、本作が佳作にとどまったのは、「よくできている」「面白い」から一歩先に向かう突破力が弱かった点にあります。実は、「面白い」のだけど「人気」ではない作品は、たくさん世の中にあります。両者は決してイコールではありません。
 この企画書には、みんなが魅力に巻き込まれるような「人気作」に育つために必要な仕掛けが、まだありません。もし、わきさかさんのような「風変わりなことを思いつく」人が将来、長く表現を続けていく意思があるならば、ぜひその柔軟な頭で、この突破力を持つための工夫を覚えると、さらに可能性が拓けるのではないかと思いました。

受賞商品

大賞&佳作

ゲーム制作用PC貸与(RPGツクールMVインストール済み)

(ゲームマガジンでのゲーム掲載時には、貸与したパソコンをそのまま贈呈致します)

副賞(Adobe Creative Cloud コンプリートプラン12ヵ月分)
+担当編集がつくことがあります

ゲーム部門

ゲームを作って応募!

総評

「第1回ゲームマガジン新人大賞」のゲーム部門にご応募いただいた皆さま、誠にありがとうございました。 ゲームマガジン編集部の厳正な審査のもと、今回のゲーム部門は大賞、佳作ともに「該当作品なし」という結果となりました。

応募していただいた皆さま、大変に申し訳ありませんでした。
「面白い」「見たことがない」という基準を大事にして、審査で検討を重ねた結果、難しい……という判断を下させていただきました。


一つ審査中に「楽しい」と話題になったゲームとして、『宇宙でクリック』という作品がありました。宇宙船の中、『ウィザードリィ』のように画面をクリックで前進していく……だけなのですが、唐突に登場してくる敵や出来事が面白く「次は何が起きるんだろう」と思えます。
「一本道ADV+唐突なギャグ」のシンプルな組み合わせの相性に”気づき”がある作品だと思いました。とても短いネタゲーで、そのアイディアへの発展がなかったため受賞は見送りましたが、ゲーム部門ではこういう「操作するからこそ生まれる面白さ」のような、ゲームならではの本質を大事にして、今後も選考していきたいと思います。

今後も企画のみを募集する超新人部門と同様に、ゲーム部門の新人賞は続けていく予定です。皆さまの第二回での応募、お待ちしております。

結果発表

大賞

該当者なし

佳作

該当者なし

受賞商品

大賞&佳作

賞金20万円

副賞(Adobe Creative Cloud コンプリートプラン12ヵ月分)
+担当編集がつくことがあります

佳作

担当編集がつくことがあります

副賞(Adobe Creative Cloud コンプリートプラン12ヵ月分)

応募の際の注意点

■注意事項
【応募の際の注意点】
※各賞、審査員判断で「該当者なし」の場合もあります。
※複数応募可です。ただし複数応募の時は、1作品ごとに送ってください。
※第三者の著作権その他の権利を侵害した作品(他の作品を模倣するなど)は応募が無効となる可能性があります。
※応募者には、応募作品が第三者の権利を侵害しないものであること及び応募作品に
第三者の素材等を利用している場合は
当該第三者から応募にかかる一切の権利許諾を受けているものであることを保証いただきます。
※原則的に未発表の作品とは「公開されておらず、プレイヤーが遊ぶことができないもの」とします。
※各部門の「応募要項」については、募集期間中に変更になる場合があります。変更前に応募された作品については、変更前のルールに則って審査いたします。
※応募先のアドレス「[email protected]」の「v」(ブイ)は、フォントデザインの都合上「u」(ユー)に見えますが、「v」(ブイ)です。

【あらかじめご承諾いただく事項】
※選考部分に関する問い合わせにはお答えできません。
※受賞者の発表まで、応募して頂いた作品の発表や他社への売り込みは禁止致します。
※応募者は、受賞作品に関する各種権利 (応募作品の応募作品の上演、演奏、上映、送信
(自動公衆送信の場合にあっては、送信可能化を含みます)、
頒布、譲渡、貸与、翻訳、変形、脚色、映画化その他の翻案に関する権利を含む)についての
優先交渉権を当社に付与するものとします
※受賞者のユーザーネーム、ゲーム概要を公表することがあります。
※応募者の個人情報は、本募集企画を実施する目的以外で利用いたしません。
その他個人情報の取扱いについては利用規約の個人情報保護方針をご確認下さい。
※受賞に際してはインタビューなどのPR活動にご協力いただくこともあります。